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年の差カップル*プロポーズか?(恋する乙女編)④

『どいた!どいたー!!』
あたしは目の前のエスカレーターに乗ろうと、黒い人垣を掻き分ける。

あたしが走れば、隣にいる美女も負けじと走る。

フッ
プップッ

な~んてね。


本当に、一体何処に向かっているんだろう?
あまりにもおかしなこの状況…。
この状況をどう言い表せば良いのかな?

あたしの隣には30歳半ばと思われる物腰柔らかそうな男性がいて、あたしはその人の斜め後ろを歩いている。

で、その周りに黒服の人たち。
(女性の人があたしの隣と後ろににいるんだけど…)
あたしたちを中心に囲っているのよね。
黒服の人は…、う~んと、1、2、3…全部で10人だね。

車から降りると、あれよあれよと周りを囲まれて、あっという間に黒い壁が出来た。

皆さんあたしより背が高いので、周りの視界には、黒服の人たちしか見えません。

それでもこの会社が相当に洗練された造りだと感じられた。

黒い隙間から覗く磨きあげられたフロアや壁一面の壁画のような絵画。

上を見上げれば、かなりの高さまで吹き抜けていて、太陽光を上手く取り入れられるような設計となっていて、モダンな造りの中にも暖かさがある。

驚くことに、「ここは空港か?」と、思わず一人ツッコミを入れてしまった程に、国際色豊な人々が行き交っている。
(隙間から覗くとそう感じるの)

そういえば、この黒服の中にも日本人ではないと思われる人がいるしね。

この集団で何メートルか歩く。

周りからはどう見えているのかな?

街の中を歩いたら、周りの人はドン引き間違いなしだよね?

あっ、止まった。

一番先頭の黒服さんたちが脇に避けると、そこはエレベーターの入り口だった。

何やら、カードを差し込んでいる。

特殊なエレベーターなのかな?
おじさまのところまでの専用とか?



はぁ~~、こ、これに乗るとおじさまがいるってことですかね~~?!!

もしくは、"あなたの知らない世界"みたく異世界に連れ込まれたりして…。

オー?!!

ダメダメ、変なことは考えるな…。
おじさま、おじさまに向かっているんだからね!

おじさま…。

って、それはそれで、緊張する…。

フッフッフッ

この状況も相当"あなたの知らない世界"だよね?

このエレベーター内にあたしと物腰柔らかそうな男性と、隣と後ろにいた女性の4人で乗り込んでいるんだけど、誰もが話をしないわけ。

皆さん、エレベーターの密室に知らない人がいたら無口で通す?





通すよね…。

いや、そうなんだけどさ、この場合はどうなの?

やっぱり、目的地まで無言が妥当?
それとも自己紹介?
黙っているとお高く留まっているように感じない?
そんなキャラじゃないでしょ?あたしは。
どうなのでしょうか?

「牧野様、私は社長の第二秘書の近藤と申します。このエレベーターは役員専用となっております。20階から45階までは停まることなく上階まで上昇します」

物腰柔らかそうな男性が話かけてきてくれた!

助かった…。
何か、窒息しそうだったのよね…。

「あっ、牧野つくしです。皆様初めまして。短い間ですが、宜しくお願いします」

頭を下げる。
下げながら、自分の言ったことを振り返る。

うんっ?
何かおかしくないか?
誤解されるぞ?

「あっ、短い間と言うのはですね…。その、エレベーターの中では数分もないじゃないですか。決して、おじさまとすぐに別れようとかそういう意味合いではなくてですね…」

あたしが、誤解を解こうと慌てていると、近藤さんは軽くあたしを見て微笑み、耳元のイヤホンを直し、小型のマイクに向かって、話を始めた。

誰との会話なのだろう?
西田さんなのかな?

「…はい。社長がですか?…。まだ、放心状態…。はい、了解しました」

近藤さんが、マイクを仕舞い込みながら、「…社長、マジか…」そう呟いたのが聞こえた。

どういう事?
おじさまが放心状態って、話していたよね?
何かあったの?

「おじさまに、何かあったのですか?体調が優れないとか?大丈夫なのですか?」

「ま、牧野様?…落ち着いて下さい。社長はですね…」

近藤さんが全てを話す前にエレベーターが目的地の最上階に到着した。
女性が先に降りてドアの横に立つ。

近藤さんは、少し前を歩きながら、あたしに言い聞かせるように話を始めた。
「牧野様、落ち着いて下さい。社長の具合は悪くはありません」

「良かった…」

あたしは肩に物凄く力を入れていたようだ。その言葉を聞いたら肩から力が抜けたのが自分でもわかった。

「ただ、非常に驚かれているようなのです」

そう言い終わると、"Excective Office"と書かれた扉をノックする。

えっ?

お、おじさまのお部屋?

こ、心の準備が~~!!

し、深呼吸させて~~!!

あたしは、一気に舞い上がってしまった。
心臓がこれでもかとバクバクして息苦しい程。

スーハー、スーハー、していると扉が開いて西田さんが出てきた。

何だろう、西田さんを見て、少しホッとしている。
最初からおじさまだったら、心臓が持ちそうもない。

西田さんがあたしを見て、頭を下げる。

少しばかり開いた扉の向こうから、『に、西田!お前!!勝手な真似を!!』そう聞こえるのは、大好きな大好きなおじさまの低い声。

い、今なんて言ったの?

「牧野様?大丈夫ですよ。司様は少しばかりパニックになっておられるだけで…」

パニック?
な、何?
西田さんが言っている事が全然、理解できない…。
おじさまの言葉が頭の中にリプレイされるだけ…。

「牧野様?いいですか?落ち着いて…」

「西田さん…。わたしみたいな人の来るところじゃなかったようです…。帰ります…」

あたしは、そう告げるとくるりと向きを変えスタスタと歩いて、エレベーターに向かった。

西田さんが、大声で『お帰りはエレベーターで!!』と言っている。

わかりました!
そうしますね!
閉ボタンを連打して、1Fも連打する。

近藤さんが、血相を変えてエレベーターに乗り込んで来た。

涙が溢れる…。
喜んでくれると勘違いしていた…。
おじさまは怒っているのね…。


勝手に舞い上がっていた…。


なんて女なのだろう…。


下を向くと、涙の跡が足元に出来初めていた。


「牧野ー!!、つくしー!!行くなー!!」


お、おじさま?

閉まりかけた扉の視界に見えたのは、大好きなおじさまの姿。

あたしに向かって、手を伸ばしくる…。

とても悲痛なお顔…。


お、おじさま!


…あっ



閉まっちゃった。



と、同時に下降してるし。



どうしましょ?
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コメント

Re: 〇〇様

笑えて頂いて良かったです。

この乙女編や応援団編は後付けで、追加で書いております。

リクエストのままにもう少し書こうかなと。

ノロノロ書いているので、9月も終わりそうですが…。

楓さんのイメージですが、えりりんも同じく思ってました。

大地真央さん!!

ドンピシャですよね❤️

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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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