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年の差カップル*プロポーズか?(中編)

暫く、寸劇をお楽しみ下さいませ。


慌てて、扉を開けると、エレベーターに乗り込む瞬間だった。

西田めー!!
気を効かせろー!!

牧野が、つくしが、下を向いて、俯いている。

目頭を押さえている?
泣いているんじゃねぇか?

隣にいるのは、近藤か?

くそっ!
近い!
近いんだよ!

後で、防犯カメラで牧野との距離を測ってやるからな!!

扉が閉まる!
二人きりになるんじゃねぇか?
そうはさせるかー!!

「牧野ー!!、つくしー!!行くなー!!」

閉まりかける扉の向こうて、ハッとして顔をあげるつくし。

「お、おじさま…?」

エレベーターの扉が閉まる。

開閉ボタンを押すも、下降を始めた為に開かない。
隣のエレベーターは1番下の階だ。
くそっ!
上がって来るまで時間がかかるじゃねぇか!

どうする?

非常階段の緑色の光が目に留まる。

走るか?
この俺が?









ハァ、ハァハァ…

「キャー!社長?何で?」

非常階段の扉を開けると、厚化粧集団と丁度鉢合ってしまった。

しかも、全速力で階段を走り抜けて来たんだ。
(65階から降りてきた)

息が上がってやがる。
ハァ、ハァハァ…

そこにいる、女子社員だけでなく、男性社員も道明寺司の少し息が上がっているその姿を見て、顔を紅くする。

「イヤ~ん、目が合ったわ…」
「倒れそう…」
「あぁ、何て幸運なのかしら?」
「神が…。神が降りてきた…」
「俺の今日の運気は最高だ…」

棒立ちして、俺を見つめる群衆に、強烈な視線を送りつけてやる。

どけ!
邪魔だ!

だが、ひぃっと、小さい悲鳴が上がるが、
「睨まれてもいい…」
「幸せ…」
「もっと、見ていて欲しい…」
「神の御加護か…?」
「運気が上がる…。ありがたや…」
等と、こちらを見て、うっとりとしてやがる。

うるせぇ!
投げ飛ばすぞ!

「どけ!邪魔だ!」

群衆の後ろに確かに一瞬、つくしの姿を見た。

かき分けてエレベーターの前に行くが、つくしの姿がない。

どこだ?!

エントランスにいる、フロントの女に声をかける。

「先程、女が出ていかなかったか?」

フロント女は俺がこえをかけると、オドオドし始め、顔を紅らめる。

「えっ?いや?その…」

「華奢で、髪がサラサラで、大きな瞳で、笑うと物凄く可愛くて。来なかったか?!」

俺の剣幕に押されるが、俺が、目を見て、話しかければ話しかけるほど、顔を紅くする。

「い、いえ、お目見えしてないかと…」

フロント女が漸く話した言葉に、
「間違いはねぇだろうな?間違っていたら、わかっているな?」
と、念を押した。

「司様、こんなところで何をしているのですか?」

声のする方を見ると、西田が無表情で立っている。

「フロントのものを脅してどうするのですか?」

その後ろで近藤が、相当困惑した表情をして立っていた。

つくしはどうした?
つくしは?

「早く、部屋に戻りますよ?」

「誰が、戻るか…。このまま車を表に回せ。つくしの家に行く…」

「戻らなくて、良いのですね?」

西田が俺をじっと見つめる。

「あぁ、飯を二人で食べて、それから戻って来る。必ず仕事はやり遂げる。それなら良いだろう。頼む…」

自分が発した言葉に自分自身が驚愕する。
女の後ろ姿をこれ程までに追う男になるとは、思いもしなかった。
しかも、50歳を目の前にしてだ。

「それを聞けたなら、安心です。1時間食事の時間を儲けます。その後に書類が片付けば、そこで今日の業務は終了としましょう」

「二言はねぇな?」

「ありません。司様こそ本当に宜しいので?」

何だ?
西田のヤツ…。

近藤が、ソワソワして、何かを言いたそうにしている。








「西田お前って、物凄げぇ根性が曲がってんのな?」

「そうでしょうか?」

西田の澄ました顔。
何時もはもう少し、無表情だろうが?
顔を作るんじゃねぇよ。

「ダメですよ。西田さんがいなければ、こうしておじさまと食事を共にすることが出来なかったのですから」

ねぇ?って、西田に笑いかけなくても良いんだよ!

「西田さん、お味はどうですか?」

「美味しいです」

「先程の近藤さん?でしたっけ。その方の分が無くて。すみません」

「近藤は、これから退社する予定でしたので、お気になさらないで下さい」


って、何で、西田がここにいるんだ?

お前が言うことじゃねぇだろ?


「おじさま…?怖いお顔…。やっぱり、お口に合いませんか?」

「旨いに決まってるだろ?つくしが作ったんだ。毎日でも食べたいって思っている。本当だ!俺に毎日食べさせてくれ」


つくしが箸を止めた。


大きな瞳がこれでもかと見開く。


自分自身で言った言葉の意味をゆっくりと吟味してみる。


うおっ!!


こんなところで、


しかも、


西田がベーコンに巻かれた榎茸を口に入れたところで、言っちまったー!!
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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