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年の差カップル*プロポーズか?(前編)

俺は今、最高の気分だ。

この世に生まれた事を心から喜び、毎日、朝日を浴びることの大切さを身に染みて感じている。

これから、50年いや、70年健康で生きてやる。

年老いた母親にこれまでになく労い、苦労をかけたと言葉にしてみた。

「この私をショック死させるおつもりですか?」

80歳を過ぎた婆さんのシャレにならねぇシャレに、苦笑した。

「遅くなったが、俺の子供の顔でも見てからにしろや」

シワが増えた顔に、更にシワを寄せて俺の顔をまじまじと見てきた。

「寝言じゃないでしょうね?」

「朦朧してんのか?今、バッチリと目が合ってるだろうが?」

相手はまともな人なんでしょうね?
だと?

馬鹿言ってんじゃねぇ。

俺が世界中で唯一認めた女だぞ。

30歳の年の差はあるが、そんなのは全く問題じゃねぇな。

当の本人たちの思いが先ずは一番大事だろう?





牧野の家に行くことになった。

牧野が、いや、つくしが手料理を食べさせてくれると言うのだ。

『毎回、週末に豪勢なディナーだと、バチが当たりそう。今回は遠慮します』

『なっ?!何でも良いんだ。牧野と食事が取れれば』

『そうなんですか?じゃあ、家でご飯でも食べます?』

だろ?

牧野から、誘って来たんだ。

可愛いヤツめ。

だから、なおさら楽しみで仕方がねぇ。

そんなんで、スマホが片時も離せねぇ状態が続いている。

何故かって?
LINEだよ。
ラ・イ・ン!

まず、朝のLINE
『今日ですね。ドキドキします』

バカ野郎!

俺がドキドキすんじゃねぇか?!

つくしからのラインでの着信があったときは、とにかく早く見たい気持ちになる。

だが、仕事中だとそうもいかない。
すぐに、既読が付くことだけは避けなければならず、見たいのに見れないというジレンマに襲われるのだ。

こんな気持ちになるのも勿論初めてだ。

だが、悪くない。
いや、だいぶ良い。

気分が高揚してくると、身体全体が若返って来ていると感じてしまう。

更なる若返えりをと思い、それこそ30年間連れ添った"煙草"と決別することにした。

あれほど手離せねぇと思っていたのに、若さを保ちたいと感じたら、すんなりと手離した自分に驚愕した。

それだけ、つくしが俺にとって大きな存在なのだろう。


寝ても覚めてもつくしのことばかりが頭の中を埋め尽くす。


『道明寺のおじさま。あんまり見ないで…』

あの恥じらった表情。

そして、潤んだ瞳。

少しだけ震えた声。

仄かに紅くなる白い肌。

「たまんねぇな…」

俺は思わず手をつくしに伸ばす。

「……司様?司様?しっかりとしてくださらないと困りますよ。何が"たまんない"のですか?先程から何を寝ぼけているのですか」

寝てなんていねぇよ!

「たまっているとは、書類のことでしょうか?」

小うるさい秘書の西田の言葉に、現実に呼び戻されてしまった。

目の前に積まれている書類の山を見て、
「誰だ?こんなところに積み重ねて?今、何時だ?」

「午後の5時を少し回ったところです」
西田が大袈裟に時計を見てそう告げる。

「明日、片付けるで良いだろう?つくしがスーパーで待っているんだ」

「何の冗談ですか?今日中に片付けなければならない書類だけですよ。そこにあるのは」

「イヤだ!俺はつくしの料理を食べるんだー!!」

「現実逃避もいいとこです」

終いには、西田の手下(秘書の面々)が俺を囲って、逃がさないようにし始めた。

くっそーーっ!!

やっと、俺の青春がやって来たというのに…。

机に張り付けられていると、つくしからのLINEが入る。

うおーっ!!

見たいのに、見れねぇじゃねぇか?

「司様、このままだとその書類の終わるのは恐らく10時を回るでしょう」

この西田の言葉に、軽く殺意を覚える。

「自業自得です。最初からもうスピードでこなしていれば良いものを…」

今の言葉で完全な殺意が芽生えた。

「そんなにあの女性の手料理が食べたいのですか?」

「人生の楽しみをこの年で漸く知ったんだぞ?」

「大袈裟な…」
と小さく呟いてから、西田は俺のスマホを指して、
「今、スマホを見てください」

仕事中にスマホを見ている中年男と思われるのは耐え難いので、先程のLINEの内容は見てないのだ。

「見ないのですか?大事な、大事な用件かも知れませんよ?凄く大切な」

物凄い念を押して来やがる。

「見てもいいか?」

「もう、定時をだいぶ過ぎましたので、時間的にも今回は良いでしょう」

俺は素早くスマホを手にした。
指紋認証、虹彩認証のダブルのロックをかけている。
それすらも手間だと感じてしまう程に、俺は慌ててた。

つくしからのLINEは全部で3通。

1時間前の内容
『おじさま、仕事で来れなそうですか?別の日にしましょうか』

30分前の内容
『おじさま、お言葉に甘えてお届けしますね。何がお好きですか?』

5分前の内容
『おじさま、もうすぐ着きます。とても緊張してます』

俺は内容を見て、驚愕してしまった。

どうゆう事だ?

頭の中にクエスチョンマークが羽ばたき始めていると、部屋の内線が鳴った。

西田が受話器を取る。

「到着されたか。では、役員専用のエレベーターで上階にお連れしてくれ」

西田は受話器を置くと、
「たった今、牧野さまがお着きになられたようです」

俺が驚いている間に、扉をノックする音がしてきた。

ど、どうゆう事だ?!

俺は、どうすれば良いんだ?!

その場にウロウロ、あたふたしている俺に目もくれずに西田はドアノブに手をかけた。


こ、こ、心の準備がー!!


「に、西田!お前!!勝手な真似を!!」


思わず口に出した言葉の意味を理解すること数秒。

扉の向こうから聞こえる、消えそうで泣きそうな愛しい声。
『西田さん…。わたしみたいな人の来るところじゃなかったようです…。帰ります…』



お、おいー?!!



西田!



「お帰りはエレベーターで」って、止めねぇのかよー!!!
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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