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司の安らぎ?

司は黒いストレートの艶のある髪を指に絡めている。

髪を絡め取られている女性は司を見て、少しだけ口を尖らせるも、微笑みを絶やすことはない。
それどころか、司の耳元で何かを囁いている。

司は話を聞きながら頷き、微笑みを返している。

凄く楽しそうに笑い、相手の顔に指を指し、何やら、からかっている風に見える。

実は今、司の両脇には美しい美女が二人佇んでいる。

司も美しいという形容詞が似合うが、両脇に佇んでいる二人の女性も美しさで云ったら恐らく比毛を取らない。

そして、司に負けないオーラを放っている。

但し、司のような、周囲を有無を云わさずに圧倒させる、炎のような雰囲気とは違う。

一人はさらさらのストレートヘアの持ち主。相手を無条件で恭順させてしまうような静寂なオーラを放っている。

もう一人は、誰もがその女性に付き従ってしまうような愛らしいオーラを放っている。

その愛らしいオーラを放っている女性は司の髪の毛を、ワシワシと触り、頬を膨らませている。

司はと云うと、怒る処かその行為に大いに笑い、お返しとばかりにその彼女の髪をワシワシと掴み返そうとしている。

「やだ~っ、髪の毛チェック?」

笑いながら、三人の前に現れたのは、これまた美しい女性。
和やかな安心感を振り撒きながらも、やはり他者を無言の制圧下に置くようなオーラを纏っている。

司は三人のとびきりの美女に囲まれて、この上ない満面の笑みを浮かべている。

愛くるしい表情の女性は自身の髪を触って、司に文句を言っている。

「良いだろ?可愛いじゃねぇか?」

「司くんはいいかも知れないけどね?わたしはイヤよ」

司くん?
思わず方眉が上がるが、女性陣は見ても一切の動揺は見せずに三人で会話を続ける。

「でも、うららは似合うわよね?」
ストレートの髪を靡かせながら、ひいろが返す。

「ひぃちゃん、本当にそう思っているの?絶対に思ってないよね?」
うららは頬を膨らませる。

「思っているわよ。三人のうちうららが一番似合うでしょ?」
みのりが答える。

「えぇっ~。何か歳が下がる程に髪の毛だけ司って何かイヤよ。みーちゃんは少~しだけカールしているから、良いけどさ…」

「おいっ!司ってな…」
さすがに二度目は突っ込みを入れる。
だが、呼び捨てにされても怒るどころか笑っている。

それもそのはず、三人は司の子供達でもあるのだから…。

「お前ら今幾つだ?」

「わたくしは今28歳よ。だから、みのりは24歳でうららは…」

「わたしは16歳よ」
ひいろが答える前にうららが答える。

「面白れぇ、その差は弄らねぇのな?」

(えりりんに言ってますか?そうですね…。そこも弄ると訳わかんなくなるでしょ?)

「司くんは何歳なのよ?今…」
そう言いながら、みのりは笑いだした。

「本当だな、お前らと同じような年でこの場にいると思うと面白れぇな…。俺は22歳だな。"本編"でそう設定されてるしな。進んでねぇけどよ」

「クスッ、年下なのね?何だか複雑ですわ…」
ひいろは肩を竦め、みのりは同じくと言いながら苦笑い。

「それを云うなら俺の方が複雑だろが?」

『確かに』と娘たちは顔を見合わせて頷く。





「司くん?ママは?」
いろいろと突っ込み満載だが、スルーする司。
(方眉を、器用に吊り上げるのは忘れない)

「牧野か?ここで落ち合う約束したんだけどな…」

キョロキョロとあちこちを見渡す司。








"今の自分"と同じような年頃の娘たちに圧倒されるつくし。

物凄いオーラで入っていけない…。

はぁ~っ、あたしの娘とは思えないんですけど…。

しかも、めっちゃ絵になるとは、このことを云うのよね…。

下を向いていじけていると、
「ママ?そんな所にいたの?」
娘たちに見つかり、あっという間に囲まれてしまった。

えっ?

何か恥ずかしい…。


えへへっ、と愛想笑いを娘たちに浮かべていると、

「お前ら、牧野を取り囲むな…」

そう言って、肩を"道明寺"に抱き寄せられた。

「あのね?司くん?ママに何かしようとは思っていませんから…」
みのりちゃんが呆れる。

「ママを抱きしめたかったの」
と、うららちゃん。云うこと子供っぽいけど、凄く綺麗で大人っぽい。
(見た目は二十歳くらいよ)

「な、何かさ、変な感じだよね?ひいろちゃんとみのりちゃんは大きくなってからしか会ってなし、うららちゃんが急に大人っぽくて…」
(自分の娘なのに呼び捨てできない…。しかも、今、あたしより歳が上になっております…)




「あたしって、ちゃんとママしてた?」

何だか思わず聞いてみたくなった。
(スッゴく恐る恐る)

「頑張ってはいましたよ」
とひいろちゃん。

「うららの時とはちょっと違うのかな」
とみのりちゃん。

「ママは何時でも何処でもママはママ」
と変な励ましをしてくるうららちゃん。




(心配ですか?それならば…)



え~っ、少し、お休みか~と寂しそうなうららちゃん。

その時、"道明寺"と思わず目が合った。

やっぱり歳が同じくらいに設定されても、娘は娘。

二人でうららちゃんを挟んで、ギュ~ってした。

そして、うららちゃんは大きく手を振って去って行った。

何だろう?
少しだけ寂しくなった。

あたしより背が高く、お姉さんな娘たちに、
「お母様、わたくしたちがいますから」

「そうそう。最初から五人出すから…ママが寂しがることになるのよ…」

「違いねぇな…」

「でもさ、この前の話だと、若い頃はすったもんだあったみたいな言い回しだよね?大丈夫かな?」

「大丈夫だろ?その後に三人も子供を作ってるしな?ラブラブなんだろ?」

心配すんなと言いながら、つくしの肩を抱く司に、娘たちは、
「お父様?お先に行ってますから」

「パパ?ママをしっかりと守ってよ」

そう言って、二人は先に進んで行った。






司はつくしが動き出すのを待っている。

暫くして、
「よし、道明寺!行ってみよう」
つくしが、司の袖を掴んだ。

「おっ?!行ってみるとするか?」
司はつくしのおでこを軽く弾く。



二人で手を繋いで歩き始めた。








ママ歴の浅い頃のつくしちゃんたちに少~しだけお付き合い下さいね。
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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