FC2ブログ

記事一覧

はてなの翼14

「司…?」

凄く驚いたのだろう。
つくしは、大きな瞳をさらに丸くしている。

俺をじっと見つめるつくし。
大きな瞳がまた潤んできた。
瞳に涙を湛えながら、微笑んでいる。

平坦ではなかったこれまでの道のり。
きっと、つくしも俺と同じような想いを懐いたのだろう。

暖かく、少し甘酸っぱい風が二人の間を流れる。

そして、そのまま見つめあい二人でしっかりと手を取り合い…。







って、そんな風になると思うだろ?

現実は少~し、
いや、だいぶ違った…。




つくしが大きな瞳で俺をい抜くように見たのは間違いねぇし、少し瞳が潤んだのも間違いねぇ…

二人の間に瞬時に甘酸っぱい空気が流れたように思えた。
(俺だけか?)

だが、その空気を瞬時に変えてくれたのは、他でもねぇ、俺の最強の宝たち。


俺が感謝の言葉を口にした直後、数秒間、時間が止まったのかと思うほど、みんなが一斉に手を止めた。


「ねぇ、カイ?何かあるわよね?」

「きっと何か起きているに違いないのよ。カイ?何か、あるでしょ?」

ひいろとみのりは顔を見合わせて、眉を潜め、開万に情報の提供を求めている。

開万は自身のスマホを取り出し眉を潜めている。

「姉ちゃんたち、今のところ、主だった震災や災害、事件などは起きてないよ…。世界各地のニュースを、見たけど…」
開万が『こんなはずは…』とブツブツ言いながらスマホを睨み付けている。

「本当に?!」
「信じられない…」
と、これまたブツブツと言いながら、ひいろとみのりは顔を合せている。

「きっと今現在何が起きていて、もう少しでスマホに取り上げられるに違いないんだ…」

上の姉弟たちの会話を聞いて、うららはチャーシューを落とし、立樹はチャーシューを挟んでいる箸ごと手から落とした。

開万の言葉を受けて、立樹が、
「何かこれから起こるの?」
と姉弟たちに恐る恐る尋ねている。

「パパが何っにもにも無いところで人に感謝の言葉を口に出したのよ??世界で天変地異か、恐ろしい事件や事故があったに違いないのよ?」
それを聞いて、顔を青くする立樹。

「それとも…」

そう言うなり、ひいろとみのりが、こそこそと話始めた。
うららがその輪に加わり、女三人でこちらをチラチラと見ている。



おい、おい、おいっーーー??!


なんだ?
なんだ?


俺が感謝の言葉を言っても悪くねぇだろが?


つくしは先程までの、少ししんみりとした表情はなくなり、考え込んでいる。

「お、おいっ!お前らなぁ?!父さんがこれ迄の結婚生活を振り返って、沁々と感じた心の叫びをそのまま素直に伝えたまでのことだろうが?」


俺の言葉に姉弟で顔を見合せている。


「そんなに可笑しいか?」


「「「「「おかしい」」」」」

揃って、即答かよ…。

三姉妹でまた輪を作り始めた。

「本当に珍しいこともあるんですわね?」

「そうよ。パパがそんな言葉を口にするなんて、何かあると思よね?」

「何にもないの?さっきね、ひぃちゃんとみーちゃんとで、パパに疚しい事があったらどうする?って言ってたけど、パパに限ってそんな事はないよね?って言ってたの」

うららよ、そんなことを言いながら、天使の微笑みをするんじゃねぇ!!



おい、おい、おいーーー?!!



そんなシャレにならねぇ事を口に出すんじゃねぇ!!



ひいろとみのり、うららの三姉妹はトンでもないことを話してくれてた…。

怖ぇ~

女三人よると何とやらとはこの事を云うんだな…。



つくしを見ると、さらに険しい顔をしている。
そして、ブツブツと独り言を言い始めた。

言い終わると、また考え込んでいる。


暫くすると、


「パパはね?浮気願望が起きて来たようなのよ?」
独り言のように話す。

そして俺を見て、
「ねぇ?司?」
と微笑むつくし。



えぇっーーー??!



つくしが言った言葉に子供達は絶叫し、俺は慌ててふためく。


その後につくしが、
「昨日、わたしに意地悪したお返しよ」
そう言って笑ってる。



結婚生活二十五年。

折り返し地点ちょうどの日の出来事。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




PVアクセスランキング にほんブログ村