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はてなの翼9

ぐったりしている身体をひょいと持ち上げる。

「お風呂…」

「わかってるよ」

まだ、ぐったりとしてんな…

「良かったか?」

おでこにキスを落とすと、
「よ、良かったよ…」

恥ずかしそうに答えるつくし。

四十歳を越えるくらいになってから漸く素直に返せるようになったんだぜ。

本当に、可愛い女だ。

湯船に浸かる。
浸かり始めたら漸く身体が動くようになったらしい。

俺から逃げようとしやがる。

「お湯が冷めてきているから、温まるの」

追い焚き機能でお湯を温めるつもりなのだろう。

スイッチに手を伸ばそうと手をバタバタさせる。

相変わらず、可愛い仕草すんな…

「後ろから抱きしめていれば温かいだろうが?」

「それとは違うでしょ?熱っついお湯に浸かりたいの。もう、お風呂がデカ過ぎなのよね…」

文句を言いながら、やんわりと手をほどかれ、追い焚きのスイッチを押しに行った。

確かに。

湯船だけで三平方メートル(畳約二畳ほど)。
作った当時は(新婚の時)小せぇって思った。

俺とつくしの意見で譲歩できる範囲の大きさにした。

もう少し小さくても良かったと結婚してから度々。いや、かなり思う。

作り直すって言ったら、
『だから、あの時言ったでしょ?!』
で、話は終了した。

スイッチを押しに行ってからこっちに戻って来ようとしない。
俺と反対の対角の角で身体を温めている。

「何で、こっちに来ない?」

「そっちに行くと、そ、その…、触ってくるから…。シャンプーしたいし、身体も洗いたいから…」

「ふ~ん…。わかったよ…」

素直に聞いてやる。

俺は先に湯船から上がって身体を洗い始めた。


司って、本当に体型が昔と変わんない。
むしろ、二十代よりも胸板は厚く。上腕は太くなった。
お腹も中年太りって言葉は彼の辞書にはないんだろうな?
運動と云っても休みの日に子供達とサッカーやバスケ、あっ、空手もするか…。

何で、綺麗なままなんだろ?

ダビデ像みたいな身体してる。
いや、ダビデ像はちょっと"体脂肪がありそう"だわよね?
司は"彼"より体脂肪も少ないと思うし、司の方が腰回りが細いし、背中の筋肉のつき方も綺麗よね…。

お酒も沢山飲むのに…。

でも昔と違って、少~しだけ、下腹の厚みが出たかな?
(測ったら、三センチくらいだろうけど…)

神様って、いろいろ不公平に作ってくれるわ…。

自分の弛んだ下腹が気になる。
(二の腕の弛みも。子供を産む毎に弛んだ気がする)
風船何回も膨らませたら、さすがに元には戻らないよね…。
伸びた皮はどうにもならないのは分かるけど…。
(皮を掴んで無くなれ~と暗示をかけてる)

で、司を見る。

何かムカつく…。

「何、じっと見てんだ?」

「えっ?!あぁ、ま、まだ終わんないの?わたしもシャンプーしたいんだけど?」
「広いんだから、隣で洗えば良いだろ?」

う~ん。

と少しだけ、考えてから湯船から上がってきた。

風呂用の座椅子に並んで座る。
(家族が多いので、二つ用意している)
といっても、俺からかなり距離を取って座りやがった。

洗い場のスペースも畳三畳ほどはある。

「何で、離れんだよ」

「別に…。貴方は洗い終わったでしょ?わたしの泡が着くといけないから…。って、ちょっと、これからシャンプーするから…」

「すれば良いだろ?」

「あのね…?するよ?でも、人の顔の当たりに、その"それ"を持ってくるって…。気になるでしょ?」

チラッと見て、"それ"から目を背けた。

「意識すんな?鏡で自分の身体をチェックしてただけだろ?」

備え付けた鏡の大きさは、デカくして正解だったけどな。

「意識していた訳じゃよ?視界に入るのよ…。それに、その…、ちょっと、元気になってない?」

そりゃ、俺はイケてねぇし?
準備運動中って、とこか?

また、椅子に腰かける。

しかし、何で未だにそんなに恥ずかしそうにするだかな?

スッゲー、可愛いんだけど…。

鏡越しにつくしの姿を見る。

少しだけ、身体も俺とは反対側を向いている。

一生懸命にシャンプーをするために、腕を上げている。
十代の頃より大きくなった胸が(小ぶりは小ぶりだが)ふるふるしている。

五人産んだにしては、スタイルを保っている。

三条が美容と健康を維持する事をコンセプトに立ち上げたサロンに長女を出産してからずっと通っている。
(月一か月二は通っているみたいだな)

三条曰く、『先輩がうちのサロンに通っているってことは、この会社にとってどれだけの経済効果か計り知れないんですのよ』って言っいる。

本人は、皮の弛みはどうにもなんない。って嘆いているが、俺は全く気になんねぇ。

むしろ、俺しか知らないつくしの身体の変化に、とてつもない喜びを感じる。


つくしを見る。



また、自分の下腹を見ている。




コイツは生涯分かんねぇんだろうな…。




俺と繋がって出来た勲章の証ってことを。
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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