FC2ブログ

記事一覧

はてなの翼6

今、本当に幸せなの?

えっ?

不幸せに見える?

何か欲しいものとかない?

したいことってない?

自分から言わないでしょ?


娘たちとの会話を思い浮かべる。


「パパって、ソクバッキーじゃない?類くんと話をしただけで機嫌悪くなるしね?」
次女の、みのりに同調するかのように、
「本当のね?新婚ならまだ分かりますけど、もう四半世紀?スッゴい執着ですわよね?」
そう答える長女のひいろ。

長女のひいろの顔立ちはわたしに似ているというよりは、お義姉さんに似ている。(体型も、醸し出すオーラも)
地毛は黒髪のサラサラストレート。(似たのはそこだけ?)

次女のみのりの顔立ちはさらにお義姉さんに似ていて、髪はクルクルとしている。
身体の線の細さと目だけはわたしから遺伝したみたい。(手足の長さは似なかったのか長いのよ)

だから、二人ともめっちゃ美人なのよね。
(親が自ら言っちゃうけど…)

長女が中学に上がった頃、
『お父様とお母様が一緒に仲良く寝ているって、スゴいことらしいの』
『大多数の家庭では、口をまともに聞いているのをパーティー以外では見ないそうなの』
そう聞かされて、驚いたな。

「あのね~?あんたたちね?両親の夫婦仲が良くてありがたいな。とは思わないわけ?」

「えぇ、思うわよ。だけどね?パパという人物をよく知った上で結婚したのか疑問に思うことは多々あるのよ」
みのりの言葉に頷くひいろ。

そ、そう言われるとね…。

「若さゆえの勢い等もあるんですわよね?わたしが幼い時の記憶ですけど、よくお父様に、『こんな結婚生活違うと思う』そうお母様は抗議してましたわよね?覚えてますよ」

そ、そんなに時もあったかな~?

若かったからね~?

「今、妥協しているってこと?よく知っていたら、結婚しなかった?」

「妥協って…。司の事はわかっているつもりで結婚しているけどね…」

「お父様によるある種の洗脳ですわね?それとも脅迫?」

「そうだよね?洗脳だわ。洗脳。あんな性格に難のある男を選ぶなんて、普通に考えたらママって、変わり者よね?」

そう貴女方には映っているというのね…

大半の女性は、いや、世界中の大多数の女性は難があっても結婚したいと願う人物なのよね…。
("今"でもよ!!)

「あのねぇ?お母さんとお父さんが結ばれなかったら、あんたたちはこの世にいないのよ?良かったでしょ?両親がお父さんとお母さんで」

何が良いのかわかんないけど、自信を持って伝える。

「まぁ、親としてはまだ良いですけど…。夫としてはわたしなら遠慮したいですわ」
「そうだよね?パパって子供みたいなところがあるしね。面倒くさいしね…」

スッゴい言われようよね?

「お母さんは幸せなの。もし、幸せそうに見えないのだとしたら、お母さんの努力不足よ。自分の考え方、捉え方一つで物事なんて、どうにでも変わるんだから…」

結婚当初は絶対に思わないであろうこの価値観。

年数を重ねる毎に丸くなってきた。
(お互いにね)


ひいろとみのりにお母さんは不幸に見えるかと改めて聞いてみる。


幸せそうに見えるといえば、見えるけど…

でも、いろいろ大変そうにしているから…

いつも動き回っているし…


正直、息抜きとかできている?


そう、言ってくれる娘たち。
(その言葉に、ちょっぴりウルリとしたのよね…)

「ちょっと、どうしたのよ?二人して?さては彼氏のこと?言っておくけど、恋愛経験はあんまりないからね?良いアドバイスなんて出来ないかもよ?パパと知り合って、数年後に結婚してるんだから」

「恋愛経験がないのはわかるわ」
「凄く良いアドバイスをくれるとは期待してないわ」

娘の言葉にグサリときました。
(ちょっぴりですけど…)

「あっ、ママがモテないって言ってる訳じゃないの。パパが相手になった時点で、誰が来ても無理でしょ?」

「そうそう、ママが仮に別の人を選んでも取り戻しそうだし?相手を海に投げ入れるか、山から落としそうだしね?」

当たらずも遠からずだわ…



彼と結婚を視野に入れて本格的に付き合いたいとひいろ。

みのりは付き合い始めた彼と価値観が合うか不安だと言っている。



「お母さんはね、結婚する相手は全部の価値観が一緒じゃなくてもいいって思っている。どこか、根っこの部分で同じような想いがあればいいんじゃないかな?」


案外、対照的な方が上手くいくのよ夫婦は。


そんなものなの?

結婚して悔いはない?

まぁね。悔いが残っているとしたら、結婚する前にきちんとした庶民的なデートを、あまり出来なかったことかな?

したいの?

今でも?

したいと云えばしたいかも…。


ごく普通の夫婦みたいな買い物したいな…。
コンビニに子供が寝た後に二人で出掛けるとか…
ラーメンを食べて、感想を言い合ったり…。
(相手が司の時点であり得ないと思っているかな…)


あ~、してみたかったな…


そう言ったら笑ってた…










「おい!」

急にブレーキを踏みつけたことに司が反応した。

「あ、あれっ?たぬきかな~?今、いたのよ、シュタタタタタァァーって…」

ジトーと見られているけど、無視無視。

進行方向を睨み付ける。

絶対にこの人にあの会話での事を伝えたわよね?

「ひいろとみのりは何を言ってきたのよ?もう教えても良いでしょ?」

カマかけて聞いてみる。

「お前が最近忙しそうだから、息抜きとかさせてねって、言われた…」

「本当に~?あとはないの?」

「幸せにしてあげてよって、言われてよ…。お前こそ、幸せじゃないとかあいつらに言っていると思うだろうが?」

「そんなこと言ったこともないわよ!それと、自分の娘をあいつらって呼ぶな!」

娘たちとの会話は司には内緒にしておこう。

言ったら、娘たちに彼氏がいる事が分かるでしょ?
(調べさせれば、わかると思うけどさ)

「忙しそうで、息抜きがこれなの?」

聞いて、わざとらしく睨んでやる。

司は回りの秘書たちに聞いたらしい。
仕事の忙しい人たちの普通のデートとやらを。

なかなか会えないから、仕事帰りとかにコンビニで待ち合わせて買い物したりする。
で、それを持って相手の家に向かう。
DVD等を借りて来て一緒に見たりする。
彼女の好きな食べ物を提供するお店に行く。
ゲーセンのキャッチャーでぬいぐるみを取る。
夜景を見るためにドライブに出る。

いろんな事を教えてもらったとか。

それで、この行動だったの?


「何も、東野さんや、斎藤さんたちにまで、旧姓で呼ばせなくても…」

やるなら徹底するだろ?ってね…
巻き込まれている人の事は考えないか…

ひいろとみのりに銀婚式のサプライズは何が良いと思うって聞いてたみたい。
(ラインで。一緒に住んでいないからね)

そしたら、二人ともお母さんは普通の恋人デートをしたら、スッゴく喜ぶと思うって、返信が着たらしい。

内容は、秘書やSPの人に聞いて回った内容で組み立てたらしいけど。

丁度というか、村上さんたちのオープンもあったので、ラーメンを食べようと思ったみたい。

「お前は、今でも一番好きな食べ物はラーメンだろうが?」

まさか、それで今日ひいろがうららと立樹を連れて、夢の国に行くって言ってたの?
(開万はもともと友達とバカンス。みのりはフランスに戻っている。二人とも明日のお昼過ぎに戻る予定だ)




信号が赤信号になった。

素早くシートベルトを外して、シフトをパーキングに入れる。
助手席の方を向く。
驚いている旦那さんの頬を両手で挟む。


ありがとう

スッゴく良かった

そう伝えて、キスをした。


「お前、やっぱり動じなくなってんな…」


司の大きな手に包まれて、何度も何度もキスをした。





後ろの車は信号が変わっても、クラクションを鳴らすことも、車内を点検に来ることもなかった。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




PVアクセスランキング にほんブログ村