FC2ブログ

記事一覧

はてなの翼1

『牧野か?今、何してる?』

スマホを通して聞こえて来る声の主が、何故こんなことを言ってくるのか皆目不明。

はぁ?

今、何て言った?

思わず耳の中をホジホジした。
(聞き間違えと思ったから)

相変わらずと云うか、スマホから着信音が流れて、慌ててタップして電話に出た。
(恐ろしいことに、相手を確かめずに出てしまう事が未だにある。みんなに知られたら大目玉だ…)

あと、五分遅ければお風呂に入っていた。
(当然、そうなればこの電話には出られない)

「これからお風呂に入ってから、自分の時間を満喫しようとしていましたが、何か?」

わざと敬語で答えてやる。

家に誰もいないから、一人の時間を満喫するつもりでいたのよ。

だいたい今何時だと思ってんの?
九時半を過ぎてますけど?

『よし、じゃあ暇だな。今から迎えに来い』

あまりにも突拍子も無いことを言われて、頭の中で整理がつきません…

『おい、聞いているか?牧野』

はぁ?

さっきから何を言ってんの?

素朴な疑問をまずはぶつけてみよう。

「酔ってんの?」

もしやとは思うけど、聞かずにはいられない。

『仕事での席で酔いつぶれると思うか?』

あたしじゃあるまいし、そんな事は無いとは思うよ?
(言っておきますけど、こんなあたしでもそんなヘマはしない。よ?)

だけど…

この状況は酔ってると思うでしょ?!

今日は、日銀の総裁やら、政治家の先生たちやら、財務省を牽引してきた方々との会合。
("ただの飲み会"と何時も言っているけど、そんな人たちとの"ただの飲み会"ってあります?)

今日の秘書の同行は確か東野さんで、SPは斎藤さんたちの班だったかな?
(違ったら、ブツブツ言われそう)

「大丈夫なの?東野さんたちは側にいないの?SPの斎藤さんたちは?今、料亭の中なの?総裁(日銀の)はその場にいらっしゃるの?」

何が起きているのか、さっぱり見当がつかない。
とりあえず、矢継ぎ早に質問を投げつける。

頭の中で"?"が翼をつけて飛びまくっているんだけど…
百羽はいるわ…

「ちょっと、聞いてる?ふざけているなら電話切るよ」

『ふざけてなんかねぇよ。お前が来なけりゃ、こいつらも解散は無し。明日まで俺と一緒』

マジですか?
それなら…

「この電話を取らないでお風呂に入っていたら、そのまま帰宅しましたかね?」

『さっきも言っただろ?牧野が来るまで解散は無し』

「…………」

どうやら、料亭からはとっくに退席しているようだ。
一緒に会食した方々は側にはいないって、言っている。

この男に労働基準法は適応されない。
(この法律に関して、完全な治外法権が生じているように思えてしまう)
そして、この男の直属の部下たちもまた、基準法や規約等など存在しないかのように動き回っている。
(会合や会食だって立派な仕事だもんね…)

「全く…。それって完全な脅しじゃないの?」

『何とでも言え。いいか。牧野、お前が迎えに来るのをずっと待っているからな。それなりの格好もしてこいよ。それと…』


最後に言われた言葉で、さらに"?"が翼を羽ばたかせて飛びまくった。
一気に十倍もの数に"?さん"が分身しました!!



全く、何なの?

頭が可笑しくなっちゃった?

そうとしか考えれないよね?

東野さんや、斎藤さんたちはあいつの奇行を止めれなかったの?

あぁ…頭がおかしくなって手がつけれないとか?

いや、あいつはもともと頭がクルクルしているか…



しょうがないか…


諦めよう…


相変わらず、考えが読めないんだから…。



うーーーん

腕組みをして天井を見つめた後で、自分の胸元から足元を確認してみる。

軽やかで楽しく着こなせる涼やかボトムス。
このキャッチフレーズで売り出している。
長さはひざ下丈。
サラサラ木地で夏場には最高。
今日はストライプ柄。

それに白Tシャツ。

仕事から帰ると大抵この格好。

クローゼットに走り、ボトムスをスルリと床に落とした。








ごめんね。

こんな遅くに。

馬鹿男のせいだからね。

すみませんが宜しくお願いいたします。


ペコリと軽く頭を下げる。


誰にかって?


愛車よ。愛車。



愛車が眠っている車庫へと移動し、愛車に愚痴を言いながら、乗り込む。







青梅街道を西へと車を進める。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



コメント

Re: 日〇〇〇様

ありがとうございます。

学が薄っぺらいえりりんの書くお話。

おやおや?

と思いましたら、御一報下さいませ。

因みに、日銀のトップは頭取ではなく、総裁だと、ご指摘がありました。

イヤ~ん恥ずかしい…。

けれども、本当に、

ありがとうございます(*≧∀≦*)



管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




PVアクセスランキング にほんブログ村