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歳の差カップルで何が悪い?

道明寺司49歳。

独身。

世界に轟く道明寺ホールディングスの次期CEO。

総資産数、数億円とも数千億、いや、数兆円とも云われるこの男。

精悍な顔立ち。
均整の取れた体格。
何れも日本人離れしており、世界中の人々が彼を美しいと形容する。

彼に群がる人は老若男女を問わない。

甘く、そして危険な薫りを放ち、人々を魅了する。

少しでもその甘美な蜜を味わいたいと吸い寄せられ、そして彼の興味をひくことが出来なければ、容赦なく切り捨てられる。

それでも、人々は彼に群がった。

彼自身の心など、誰もが見向きもせずに…





「叔父様、こちらが先輩の牧野つくしさんよ」
姪が大学の先輩を連れてきた。

(姪は英徳学園の大学に編入するために日本に来ている。
その間、この邸を住まいとしているのだ)

ストレートの艶のある黒髪。
意志の強そうな大きな瞳。
華奢な肩から伸びる白く細い腕。

一般の家庭から自身の実力だけで入学し、大学まで進学したと。
一般家庭といっても標準よりも貧しい家庭のようだ。
大学では主席の為、授業料は免除されているとのこと。
今、大学の二年生だと紹介された。

アイツが人を連れて来るとは…

人々は"道明寺"という化け物の名前だけで、吸い寄せられ、魅了される。
その為、姪は"話をする友達"こそいるものの、親友はいないようだった。

この邸に人を連れてくるなんて、初めてじゃないか?



一目見て、今まで出会った人とは人種が違うと感じた。

何故だろうか?

彼女は意志の強そうな大きな瞳に自分を映して欲しい…。

そんな思いを抱く自分が可笑しく感じた。



姪は時間が合えば牧野つくしを邸に呼んで来るようになった。

一緒に食事を取れば、食べ物ばかりに興味を持った。
(今までの女たちは食べる度に俺を見つめたり、厭らしく口を開ける者さえいた)

食べることに夢中で、本当に美味しそうに食べた。
笑うときも声を出し、口を開けて、本当に可笑しそうに笑う。

俺が邸にいても、気がつけば挨拶こそきちんと行って貰えるが、すんなりと部屋を出ていく。

俺に興味がないのか?

一緒にいても俺の気を惹こうともしない。


姪にそれとなく尋ねると、
「牧野先輩に聞いたら、何で?ですって。叔父様」

クスクス。
本当に可笑しそうに笑われた。



自分でも可笑しいが彼女の瞳に自分を映して欲しくて堪らなくなる。

彼女の気を惹こうと、話を提供し、仕事の事でもないのに自分から話しかける。


こんな気持ちは初めてだ。

50歳を目の前にした中年の男が初めて恋をした。

相手は姪と同世代。

今年の誕生日で漸く20歳を迎えようとしている大学生。

30歳の年の差?

同じ時代に生まれて来れたら…。

そんな出来もしないことに心を砕く自分に嘲笑する日々。

らしくねぇな…。

この道明寺司が、小娘一人に…。


俺が自分の気持ちに気付いてから、牧野つくしは邸にはぱったりと来なくなった。








古いアパートを見上げる。

明かりが灯った部屋にシルエットが浮かび上がる。

カンカンカン

アパートの古い階段をかけ上がる。

「牧野!牧野つくし!いるか?!」

ドンドンドン
勢いよく玄関が叩かれた。

ドアが開く。

「道明寺のおじ様?どうしたんですか?」

不思議そうな顔をする。

「スッゴい汗…。本当にどうしたのですか?」

俺を見上げてくるその顔…。

「どうしたらいい?助けて欲しいんだ…。牧野つくし…」

「助けるって…」

そう言って、彼女がまた俺を見上げた時は、完全に理性を失いかけた。

思わず、手を伸ばして、彼女を抱きしめていた。

あっ…
小さな戸惑うような声が、抱きしめた腕の中から聞こえてきた。

「すまん…。悪かった…」

そう言って、彼女を腕の中から開放させる。

自分の気持ちを正直に伝えようと思った。
そして、真っ正面から彼女の瞳を捉えた。

「俺はお前を想うと、苦しくて仕方がないんだ。ただ、ただ苦しい。
姪に聞いたら、『叔父様、それは"恋"よ』そう言うんだ。
可笑しいだろ?人生初の恋が50歳を目の前にしていただなんて…」

牧野つくしはじっとこちらを見ていた。

大きな瞳からは涙が溢れそうになっている。

「わたしも…。わたしも初めてなんです…」

大きな瞳に吸い込まれそうだ…

「自分の父親と同じ位の年だと云うのに、貴方の事がかわいくて仕方がないって、思う自分がいて…。
変ですよね…?
世間で話される貴方と、違う貴方を見て、どんどん知りたいと思ってしまって…」

彼女が言い終わらないうちに、彼女をきつく抱きしめていた。










彼女の白いキメの細かい肌をなぞる

彼女の唇から出る吐息で、頭の中が溶ける…

彼女の全てに溺れる…

何百人という女を知っている

様々な年齢、人種

女の喜ぶ顔も声も体も

だけど…

どの、どんな女も敵わねぇ…

全てが俺を狂わせる…





彼女の中に初めての印を刻み付ける


彼女が俺に誓う


最初で最後の男だからと
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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