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悪友と親友15

「何で、さっこちゃんと花沢類の携帯がお揃いで、僕のは青色なの?」
「私がシルバーが良かったんですわ」
「道明寺はつくしちゃんとお揃いなのに?」
「和也さんのは美作さんにでも聞いてみて下さい」

はぁ…

桜子らしくもない大きなため息を付いた。




「何かさ、同じ色の物をみんなが持っていると、何か人と違うものの何かを付けたくなるよね?」
つくしたち庶民(?)の三人は昔話に花が咲き始めた。

「あ~~、そうそう。昔さ、お揃いのキーホルダーを修学旅行で買ったことあったよね?」
つくしは懐かしむように言った。

「ああ、あったね。つくしがみんなと色違いの熊のマスコットにしようって言ってね」
優紀が相槌を打つ。

「ウンウン。携帯にキーホルダー付けるっていいと思わない?」
とつくし。

「つくしちゃん、優紀ちゃん、いいね~~。それいいよ~」
和也は目を輝かせる。

「なになに~、あたしもした~い」
滋がどんなもの?って、みんなに聞いてる。

「何だ?キーホルダーって、そんなもん付けたいのか?和也」
司が聞く。

「お揃いのを付ける。その人たちだけの特別の何かみたいなのがいいんだよ~。目印みたいな。200円から500円くらいのさ」

「和也君、いい!それいいね!よし、明日早速問い合わせてみようかな?あっ、でも残念。携帯にキーホルダーが付けれる小さい穴がないや」

「何だ、牧野もそんなの付けたいのか?」
司は不思議そうな顔だ。

「仲のいい友達とお揃いとか、好きな人とお揃いとかいいよね~?」
嬉しそうにつくしが話した。

「好きな人……。穴……。好きな人と…穴。
好きな人の穴……」

それを繰り返しブツブツ言いながら顔を赤くしたり、首をブンブン振っている司を見て、
「アイツ、キメーな。忙しすぎて、頭がトチ狂ったか?」
と総二郎が変なものを見るような目で司を見てから、あきらに同意を求める。

「アイツは初めからトチ狂ってるよ。まぁ、牧野狂いって云うのか?牧野が発した言葉を聞いてて牧野があると便利って言っているのを実現しようとしているからな」

「なるほど、そうゆう事か…」
総二郎は司と牧野を見つめる。

「好きなオンナの言うとおりに金持ちオトコが動いて世界を廻しているってことかよ?」

「おいおい、総二郎どうしたよ?そんな、身も蓋もない言い方すんなよ」
あきらが慌てる。

「悪い…。完全に悪意のある言い方だったわ。何だろうな…。牧野もワガママなことを司に言っている訳じゃねぇってのも、狙って言ってんじゃねぇっててのも分かっている」

一呼吸おいて、
「司もそのことに自然に向き合っているって分かっているんだ…」

さらに一呼吸おいてから、
「それが今の俺には何か癇に障るって事だ」

「……」
あきらは咄嗟に返事が出来なかった。

「マズイわ、今の俺。他人の幸せが眩しいゼよ」
「総二郎…」
あきらは、こんなに自嘲気味になっている総二郎を初めて見たかも知れないと感じた。


類がグラスを持ち二人の所にやってくる。

カチンと二人のグラスに合わせ、
「何?深刻な話?」

「司と牧野のふたりが眩しくも、羨ましく見えるっていう世も末になったって話さ」
総二郎が苦笑する。


最強コンビだよね

貧民と大富豪

イマジネーションが渦巻くよね

「俺の作った"乙女の祈り"メープルで置いてもらおうかな?」

何気ないあきらの言葉に、
「それ、商品でも出していい?」
と類。

「売れるのか?」
と総二郎。

あきらは深刻な顔で類を捉える。
「酒でもない、ジュースでもないんだぞ?」

「いいんだ。酒の弱い牧野とお酒好きの妊婦の三条に作るから」
類はあきらに挑戦するかのように見据えた。

「週明けからいろいろ交渉始めますか?花澤物産次期専務?」
あきらはそう言って笑った。







いつの間にか男女で別れ、女性陣で盛り上がっていた。

「何かさ、感慨深いよね?」
「何がですか?先輩」
「下着同然の衣装を着てお立ち台に上がって踊っていた高校生がだよ。来年春には母親だよ?」

ぶほっっ

桜子は飲んでいた"乙女の祈り"を盛大に吹き出した。

「せ、先輩?!!」

あまりの衝撃に、桜子はつくしの言葉に大きく仰け反る。

「一体、何を急に言い出すんですか?」

飲んでたものを吹き出すなんて先輩じゃあるまいし…
こんな事させてと、ブツブツ言いながら口元をハンカチで押さえた。

「そういえば!うん、あれは衝撃的だったよね。今でも瞼に焼き付いている」
と優紀が更に畳み掛ける。

「優紀さんまで、どうしたんですか?」
焦り顔の桜子。

「なになに~?桜子~、あのお立ち台で踊ってたの~?」

「滋さん、声がデカイですよ?」
桜子がシーっと人差し指を立てる。

ゴメン、ゴメンとジェスチャーしながら、
「あそこもお店閉めて4年か~。月日が経つのが早いよね。時代は流れるか…」
滋は繁々と桜子のお腹を見つめた。

「4年か……。長かったな。あっ、でも途中は早く感じたか。あれ、どっちだろ?」

「たぶん"半日前"のつくしなら長いって言うだろうね。今は道明寺さんがいるからもう待たずにいられるって思うから時間の流れが変わってくるね」
優紀は少し遠い所を見る。

優紀はすくっと立ち上がって、自身の頬をパンパン叩いた。

「ど、どうしたの優紀?」
あり得ない優紀の行動につくしは驚く。

「うん。つくしを見習って自分に喝を入れようかと思ってさ」
「さっきのは、夢かどうか確かめたんだよ…」
「そうなんだ。でもパワーが入ったよ。桜子ちゃんゴメンね。さっきのはちょっとイヤな言い方しちゃった」

「ちょっとだけ、ちょっとだけあたしに二人の幸せパワーを頂戴」

そういうと優紀はつくしと桜子に抱きついた。

「もう、ズルい。あたしにも」

滋が3人の輪に飛び込んだ。





幸せになりたい


好きな人のそばにいたい


好きな人と笑っていたい


好きな人と未来をつかみたい




ただそれだけなの
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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