FC2ブログ

記事一覧

悪友と親友6

「司様、先程美作様の秘書の方より試作品段階でありますが、総務省より使用許可がここ2日ほどで下りるとの連絡が入りました」

「やっぱ、言ってみるもんだな。なぁ?」
そう言うと、ご機嫌なのだろう鼻歌を始めた。

「こう思うように事が運ぶと恐いくらいだぜ。
西田、こっちでしなくちゃなんねぇ仕事はあとどれくらいあるんだ?詰め込んでいいから予定より1日早めろよ」

「かしこまりました」

西田は頭を下げて主の部屋を出た。



西田はそのまま秘書課の奥にある室長室には戻らず、一つ上階のフロアに来た。

扉をノックする。

扉には"社長室"の文字。

トントン

「どうぞ」

扉の向こうで声がする。

「失礼します」

声を発した後、部屋に足を踏み入れ、深々とお辞儀をした。

「社長の計らいで首尾よく準備が整いました」
「そう、それはよかった。ではその見返りとして司にはこちらの用件も飲んで貰わないといけないわね」

「……。司様が素直に承諾するとは思えません」

「でしょうね。だけど、あの子が頼めばどうかしらね?私が言っても聞く耳持たずとも、あの子が言うことなら聞かざるを得ないでしょ?」

「……」

「…楽しみだわ」

西田は自身の主である司の上司であり、母親の道明寺楓がゆっくりと微笑むのを見た。

悪いお方だ…。

西田は、失礼しましたと頭を下げ、社長室を後にした。












総二郎とあきらがニヤニヤしながらダイニングテーブルにやって来た。

「つくしちゃん。君に元気になるアイテムを授けようではないか」
「牧野、司に会えなくて寂しかっただろ?」

「なっ?!そんなわけない…」
顔を紅く染めて、否定するつくし。

「「またまた~」」

「声を揃えるなー!!!」








「で、コレ何?」

「見ての通り」

「あたし、持ってるよ。アイツがあたしに無理矢理渡したのをさ」

「知ってる」

今、美作さんとちょっとした『あげるよ~。え~、いらないわ~』みたいな押し問答を繰り返してる。

「受け取り拒否は無し。半強制」
そう言って、真新しい携帯電話をあたしに手渡した。

「半強制って…。半分は自身の意志ってことになるということだよね?」
「まっ、そうゆうことだな」

あたしにはレッドのメタリックカラー。
「これは滋の」とゴールド。
「これは桜子」とシルバー。
「で、これが優紀ちゃん」と言ってピンクの携帯電話を手渡している。
西門さんは黒色の携帯をヒラヒラさせている。

「色は事前に聞いていたのにしたから」

それが、自分の意思の半分に当たるっていうの?

でもね。

「えっ?あたしには誰も聞いてないよ?」

「司が、牧野の色は俺とお揃いだって言ってたぞ」
って、あたしには選択の余地も無いんかい!!

はぁ~。

思わず溜め息が出た。

「まさか、優紀まで知っていたとは…」
「知らない。知らない」
首と手を大きくブンブン振り、目を見開いている。

「この前、もし新しい携帯電話を持つとしたらどの色がいいって聞いたことあったろ?」

西門さんはシレッと答えてるけど、相当ビックリしているね優紀は。

分かるわ~。
誰もがビックリします。

「あたしも今日貰えるなんて思ってみなかった~」と滋さん。

「私もですわよ」と桜子。

この二人は こうゆう突然のプレゼントになれているから。

類は「ちょっと疲れた、眠い」と言ってソファーに横になり始めた。

トホホ…

滋と桜子が携帯電話を弄り始めた。

「これ、ポケベルの文字を送る機能が着いてるの?最新型なの?まだ、発売してないよね?!」
「そうまだ販売開始してない」

スゴ~イ。ハイテク時代の幕開けだねって。

そこ?

「そう、パソコンにも文字を送れるから何時でもどこでも相手に想いを届けられるって訳」

美作さん、ウィンクいらない。

良かったな牧野って、 何で~?!!

「牧野さ、仕事のパソコンで絶対私用のメールを送らないんだろ?」
「当たり前だよね…」

まぁ、そうだけどって笑ってる。

「電話もしないだろ?」
「それは、時間のズレがあるし、あっちが何してるか分かんないし…」
「あと、国際電話は料金が高いから電話してない?とかだろ?」

うぐっ、

変な音が出ちゃったよ。

「図星か」

「……」

「それでだ、遠く離れている恋人たちに送るラブレターの手助けをしたって訳。
牧野は充電も儘ならないだろ?電源オフもよくあるし。なぁ」

どうよ?って顔をされても美作さん…。

「言っておくけど、もうメールもやり取りできる。前の携帯電話の使用は止めてこっちに移行してある。だから番号の変更もない。
因みにメールの代金は送信している間の料金だから、当然通話よりお徳だ」

あたしに何か言い聞かせてるみたい?

「だ、代金は?」
「司がどうしても早く使って欲しいってことで、問題なし。心配すんな」

うへっ、

また、変な音が出たよ…。

F4はこれをプライベート用にするらしい。

滋のも秘書に連絡済みだから心配ないぞと美作さん。
滋さんはその言葉を聞いて頷く。

桜子は携帯電話を持って、類のいるソファーへと移動してる。

「優紀ちゃんには悪いけど、牧野のメールの相手になってもらいたい為なんだ」
勿論、うちの秘書が優紀ちゃんの親御さんに事前に会って話して来たからと、優紀に謝っている西門さん。

優紀も完全に成すがまま。
西門さんの言うことに、コクコクと首を下げるだけ。

「あっ、あたしのパパやママにも話してからにしてあるんでしょうね?!」
美作さんに詰め寄る。

「あっ、忘れてた…。悪い、今秘書に向かわせるわ」

な、なんですとー!!!

はぁ~、先程のセンチメンタルな気分よ、一体何処に行った?

優紀はつくしにそっと耳打ちをした。
「つくし、今何かさ」
「うん」
「少し、イラッとしてる」
「つくしの今までの苦労がハッキリとわかるわ」

「でしょ!!」

二人は顔を合わせて苦笑いをした。




いい仲間ですな
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




PVアクセスランキング にほんブログ村