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悪友と親友4

こちら同じフロアのダイニングスペースに集まっている、乙女たちT4のメンバー。

相変わらずの急な集合命令にも関わらず、よくみんな集まれたもんだ。

みんながお土産持参で来てくれる。
有り難い。
あたしが出すオツマミっていったら…

ね~?

「みんな、何か久しぶりだね」
つくしは、ぐるっと室内を見渡す。

隣のリビングのソファでは、あきらが熱く語っている。

「本当にそうですわね。これだけの人数が集まるのは滅多にないですものね」
桜子は目の前の紅茶に手を伸ばした。
「桜子、この紅茶凄くいい香りでしょ?美作さんが持ってきてくれたの」

つくしと桜子の会話を聞いた滋は、
「へぇ~。知らなかった…」
と独り言を呟き、目の前のつまみに手を伸ばした。

「えぇ、とても美味しいですわ。先輩、紅茶の入れ方も凄く上手になりましたわよ」
不意に誉めてくる桜子の言葉に、
「本当に?!イヤ~、桜子に真顔で言われると、何かテレるわ」
つくしは言いながら頬をポリポリと掻いた。

「うん、ホントそう、何かもう板に付いてきた感じがするよ。私は庶民だからそう感じるのかな?滋さん、どう思います?」

優紀は、先程から三日月状の唐辛子風味のおかきをポリポリと食べている滋を見た。

「あっ、うっ、うん。あたしから見ても仕草が綺麗になったよ」
「先程からおかきをひたすら食べ続けている滋さんに意見を求めて大丈夫ですか?」
「いや、食べてみてみ?マジ、止まんないからさ。てか、食べなきゃ。やってらんなくない?」
そう言って桜子に差し出す。

「あっ、桜子、これちょっと辛いからさ、今食べても大丈夫?」
つくしは慌てて聞き返した。

「そうなんですか?心配なので、今日は遠慮させていだだきますわ」
「あっ…。そうだった…。ゴメン。ホントあたしってダメだね…」
滋は少し暗い顔になる。

そう感じたのも束の間、
「でもね、つくしの仕草が落ち着いたマダムになっているのは分かるよ。今もグラスを持つ手元が綺麗だしね」
まだマダムではないけどさ、そう言いながら、ペロッと舌を出した。

「動作が綺麗になっているかどうかは、自分ではよく分かんないけど、グラス一つの値段がウン万単位なんで、 緊張するんだよね~」

この言葉に優紀が目を見開いた。
「えっ、このグラスも?」
「そう。普段使いのは安いのにしてる。特に朝、急いでご飯食べたりして落とすと困るでしょ?」
「そうだよね~」
「今日のはゆっくり出来るし、セレブたちが集まるから来客用」

うん、うん、と相槌を打ちながら聞く優紀。
(電車に遅れそう。とか、バスに間に合わなくなる~。とか)

端にあったグラスをさりげなくテーブルの奥に移動させている。
つくしは、優紀の言動に気付いて苦笑いをした。

「変えようか?」と声をかけて 席を立とうとするつくしに、

「つくし、大丈夫だよ。うん…、そうよね」
優紀は何か自分に言い聞かせている。
「つくしは、生活の一つ一つから変えようとしてんだ…。うん、わたしも頑張れるかな?」
優紀は隣のリビングの一点を見つめた。

少ししんみりとした雰囲気を、
「ちょっと、質問していい?何で、ご飯食べるのに急ぐの?」
滋はまた三日月状のおかきを食べ始めながら、二人を交互に見た。

「「……」」

「本当にそうですわ。そこは滋さんとどう意見ですわ」
桜子は優雅に紅茶に口を付けた。

「「……」」

「やっぱりどこか違う」 とつくしと優紀は目で会話をして、苦笑いをした。

優紀はあたしたちと話ながらも隣のリビングを気にしている。

優紀も恋に真剣に悩んでいる。
もう、高校生の憧れではない。
つくしもつられて、隣のリビングを見る。


石油事業を手中に治め、四年前の宣言通り、この春に帰国するかと思われていたつくしの彼氏こと道明寺司は、夏が終わり、秋風が感じられるこの季節になっても、まだ帰国が叶わずにいる。


あたしたちは大丈夫なのかな…

アイツ、今何しているんだろ?

今、午後6時だから…
朝5時かぁ。寝てるよね?

まぁ、みんながいるから時間の問題が無くても電話しないけどさ…

いや、いなくても向こうの都合があるから出来っこないけどさ…

ここにいれたら…

ここにアイツがいたら…

少しは心が安らげるのかな…

笑ってるかな…

「…つくし?つくし?!」

優紀があたしを呼ぶ声で意識がこの場に戻ってきたような感覚になる。

「うはっ?ゆ、優紀、どうしたの?」

「大丈夫?冷蔵庫の前から動かなくなってブツブツ言ってたからさ…」

!!?

ヤ、ヤバい…

アイツのことばかり考えてた?!

「大丈夫、大丈夫。あっ、そうそう。シャンパン冷えたかな~?」

「…つくし?」

「うん?」

「ううん、何でもない」

優紀は、「滋さんの持ってきたお惣菜、食べよう」そう明るく言ってくるつくしに何も言えなかった。

滋さんの持ってきてくれたお惣菜。
1830年(天保元年)の大阪で創業した老舗の日本料理店のもの。
わざわざ、御弁当風に重箱で詰めてもらっている。

「やっぱり旨いね~」って、海老天つまみながらシャンパンを少しづつ飲む。

こうゆうのデパ地下辺りで売り出したら、普通の主婦の人たちも買いに来るかも。

あたしの言葉に滋さんは、
「いいね。提案してみる」そう言いながら、舞茸の天ぷらを頬張る。

リビングのF3の会話の中に時々アイツの名前が出てくる。
みんながたまにこっちを見てくる。

何を話してるの…?

あたしに言えないこと…?


『2杯までにしろよ。牧野、オマエはすぐに酔っ払うから飲ませれね~の。分かってんのか?』
一口飲む度にアイツの道明寺の声が、笑った顔が浮かんでくる。

あぁ、もう何よ!!

つくしは一気にシャンパンを飲み干した。



ぅうっ
うっう
うっっ
うわーん

突然ダイニングに泣き声が響く。

滋が驚いて喉に三日月状のおかきを詰まらせ、ゲホゲホと咳き込む。

優紀がオロオロして、天井を仰ぎ見たりしている。

その時を見計らうように、 インターホンが鳴り響いた。

ピンボーン

ピンボーン



なっ、何?


ウソっ!!


見たことある光景なんだけど?!




泣いてるのは、あたしじゃないよ!



桜子だけど!!
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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