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悪友と親友3

ソファーにゆったりと腰を掛けてグラスを傾ける眉目秀麗な男たち。
彼らが座ってるだけでその場の空気が甘くなる。

その一人は、少し口角が上がっており、目尻も少し下がっているためか、如何にも"優しい人"と思わせるような雰囲気を醸し出している。

その"優しい人"である美作あきらは、この数日の激務を熱く語っていた。

「はぁ~、お前らは俺と同じようにやれるか?」

あきらは、何時もの柔和な顔を、少しばかり厳つく変化させて、目の前の親友を見た。

ストレートのサラサラの黒髪に、涼しげな目元。
ソファーに凭れた姿さえも、色気が漂う。

あきらから言葉をかけられ、「御愁傷様」と、手を合わせたのは、西門総二郎。

「この数日で中国とベトナムにマレーシア廻ってきたんだぞ」
疲れたように、あきらは肩を落とす。

その仕草に総二郎は、肩を宥めるように軽く叩いた。

「お蔭でほら、額に出来物ができるなんて…」
ポツッと出来た、赤い小さな潰瘍を指差した。

吹き出しそうになるのを必死で堪えて、
「それで、出来上がったのか?」

サラサラの黒髪をかきあげながら総二郎はあきらに尋ねた。

「あのな~?さっきの話し聞いてたか?」
「聞いてた。聞いてた」

「最優先でやっつけてきてんだ。それであの態度!何だってんだ!」

それから、今この場にはいない、彼らの幼馴染の一人の文句を、一頻り吐き出してあきらは落ち着いた。

「類、お前、ちゃんと仕事してるか?」
「してるよ」
類は少しムッとして答える。

「ワインのさ、市場の拡大化」
「へぇ?ドンペリの数増やすとかじゃないよな?」
「違うよ。少し前に、牧野を誘ってフレンチレストランに行ったんだ。その時にさ…」

そう言いながら、ダイニングテーブルを友達と囲みながら真剣に話し込んでいるつくしに目線を移した。

「もっと手軽に買えるといいのにねって、言ってたんだ。ビールみたいに気楽に買えるワインって」

類は、あの時のつくしの言葉を思い出していた。
『あたしは今でもビール買うにも、ちょっと躊躇するけどねっ』そう言って、ケラケラ笑っていた。

「俺らは感じてなかったけど、やっぱりワインって金持ちの象徴なんだって」
そう言うと、ビー玉の瞳がフワッと微笑んだ。

「それで、つくしちゃんの頼みを聞いてるって訳か?」
総二郎は頬杖を付いて類を見る。

その後に、チラッとダイニングにいるつくしをチラリと見て、
「牧野って、何かさ商才あるんじゃね?って、最近思うんだよ」
「うん、考えること面白いよね。総二郎は牧野に何か言われたの?」
「"次期家元監修"ってプレミア付きの和菓子とかお茶とか作れば?って。あの時はそんな事出来るかって思っていたけどな。
この景気がこのまま続くと、うちもいろいろ損害が出てくるんだわ」
「総二郎ん所は直接でないだけ読めないもんな」
あきらが相槌を打つ。

商才かぁ~と言いながら、あきらもつくしに目を向ける。

「それで、急いでやっつけた仕事で得た"ブツ"ってのは持ってきたのかよ?」
「もうすぐお目にかかれる。仕事が遅ぇんだよとか、アイツに言われたくもないからな」

そうゆうと、二人はつくしを見た。

つくしを見ながら、今はいない親友の姿を見た気がした。

「司のやつ、相変わらず存在感あるな」
「だな」

言いながら、二人で苦笑してしまった。

類は、二人の話し合いが始まると、ソファの一角で目を閉じ始めた。




「ねぇ、あきら」
何だ?と、あきらは薄茶色の瞳の持ち主に答える。
「類、起きたんか?」
「うん…。あきらが喚いてたから眠れなかった」

「……」

類は隣のフロアのダイニングを見て、
「ウソ。あっちが何だか雲行き怪しげになりそうだったから」
そう言って、目線を向ける。

あきらも総二郎も、吊られてダイングにいる女性陣を見つめる。

類はあきらに、
「喉乾いた。このカクテル美味しい。おかわり作ってよ。それとさ、ゴニョゴニョ……」
「はぁ~?」
「まぁ、まぁ。作ってやれよ。あきらしか作れねだろうが」

ダイニングの女性陣をチラチラ見て、総二郎は軽くウインクをした。

何で俺ばかりこう動いているんだ?

あきらはブツブツと言いながらも、目の前のカクテルシェイカーに手を伸ばした。


暫くすると、とんでもない光景が目の前で繰り広げられた。


類もさすがに驚いている。





今夜は何かが起きそうな予感がする…
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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