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ポテトサラダ効果(前編)

何で、あんたがここにいんのよ?!」

思いっきり、睨んでやる。

てか、相手がデカイから、こっちが見下されているように感じる。


くっそーーー!!!


「何だ?足をダンダンさせて。おもしれ~ダンスだな」

違うわ!!!

アホか!!!

ボケーーーーー!!!



あたしは、またもや思いっきり睨んでやる。

睨んでいるというのに、嬉しそうに笑ている。

頭おかしいんじゃない?

そんなに優しい顔で見ないでよ…。

「何よ?」

つっけんどんにわざと言い放つ。
そうでもしないと、間が持たないから。

あたしを見つめるその瞳。

目が離せない…。

吸い込まれそう…。

少しずつあたしに伸ばされる大きな手。

肩までのびた髪にその手が触れる。




「つくし~~。ただいま~ンモス!モスクワーって、えぇっ??!」


玄関開けたらすぐリビング。
の狭い我が家。(アパート)
パパが目にしたのは、大男が娘の細い首に大きな手を乗せる所。


「つくしは痩せていて、食べても美味しくありませんぞ!!!食べるならこの私にしてもらおうか!!!」








グツグツ…

グツグツ…



トントン…

トントン…


「スゲーな、芋ってこうやって煮るのか?」
「あたしの特性ポテトサラダのレシピはまず、丸ごと皮付きのまま茹でるの。そうするとね、新じゃがが更にホクホク。それでいて、ねっとり。とにかくこれが最高なの。
てか、あんた何時までいる気?」

隣に立っている大男をまたもや睨んでやる。

「そんな、ケチ臭い事を云うなつくし。折角道明寺さんが来てくださったのだから」

はぁ~?

パパ、何か勘違いしていない?

あたしは全く誘ってませんからね。

こいつが勝手に…。


「さっきはすまなかったね。いやはや、強盗の類いかと思ってしまって。道明寺さんだと分かっていれば、あんなに叩きつけることは絶対にしないのだけれど…」

パパは手に持っていた、買い物袋をベシベシと道明寺に叩き付けていた。
お陰で、買い物袋の中のスナックは粉々だった。(ポテトをスライスして揚げたスナック界の王様。青のり味)

てか、普通に考えて強盗がここに入る?


「いえ、パーティーに呼んで頂いて光栄です」
道明寺のこの言葉に、
「パーティーだなんて、ただの父の日のパーティーですよ。ねぇ、ママ?」

パパがスッゴい嬉しそうに話している。

「パパの実家から新じゃがが送られて来たんですよ。道明寺さんのお口に合えば宜しいのですが。オーホッホッ」

ママは今日は特別だからといって、お米にダシ醤油を加えて炊きだした。








「痛ってーーー!!牧野、お前なー!人が質問しただけで、蹴るな!」

「うっさい!バカ!アホ!クルクルパーマ!!」

一頻りの悪口を言ってやる。

だって、このジャガイモは、新じゃがって云う品種なのか?そう質問してきたんだよ?

バカでしょ?



しかも、耳元で…。

何て奴…。



またもや、睨んでやろうと思って隣を見たら、
「スゲー、熱っついな。気をつけろよ」
そう言って、笑いかけてきた。

あたしがさっき道明寺に注意したことをそのまま返された。


何よ…。
そんな顔で笑わないでよね…


アパートの中の狭いキッチン。

二人で並ぶ。

十五センチ位しか離れてない…

気を抜くと、コイツとすぐに体が触れる…



ダメ、ダメ、ダメーーー!!!



騙されるな!



騙されるな!つくし!!



コイツは悪魔だ!



悪魔の申し子だ!!



ジャガイモに集中だ!



ジャガイモに!!





必死で茹で上がった熱々のジャガイモの皮を剥く。
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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