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主役は俺様だぞ?!(後編)

麗しい女性がビーチチェアーに腰掛け、トロピカルジュースに手を伸ばす。
その女性は、目の前で繰り広げられている出来事に苦笑していた。

カラフルな水着に身を包んだキュートな親友たちが、様々なポーズで写真を撮られているからだ。

このプールは大河原家の所有するリゾート型の宿泊施設に併設されているプール。

大親友となった女友達四人で来ている。
いや、無理矢理連れて来られて、滋が用意した水着に着替えさせられていると行った方が正解か。

つくしのビキニはホルターネックタイプの水着で、 細い紐を首の後ろで結んである。
色白の肌に良く合う桜色の水着だ。
細い紐の先にはキラキラとしたスパンコールが織り混ぜてある。
胸元には少し大きめのフリル状のリボンが付いており、小さな胸を巧みに隠している。

優紀はクロス・ホルタータイプでこれまた細い紐を首の前で交差させた後、首の後ろで結んである黒の水着。
細い紐は何色かのパステルカラーで編み込んである。
下のパンツはお腹を隠すようになっていて、脚刳りが浅くホットパンツのような形状となっていた。

二人とも自分の隠して欲しい所を隠してくれていた。
出来ればビキニではなく、タンキニやワンピース型か良かったのだが…。
誰もいないという事で渋々着ることとなった。

その水着で魅惑的なポーズをさせられている。
つくしはただ泳ぐんじゃないの?と不思議に思い始めた。

「ねぇ、滋さん?何でポーズを取らないといけないの?」

ふと疑問に思ったことを口にするつくし。

「えっ?え~、だってその方が何か楽しそうでしょ?ダメ?」

滋のこの返しに顔を見合わせるつくしと優紀。
ほんの少し疑問に思うが、滋の事だからとスルーすることにした。
というのも、冬場にこのプールで遊ぶのが初めてではないからだ。

投げキッスをしているポーズと、前屈みになり、片膝に両手を置くポーズを取った時はさすがにおかしいと思い直した。

『ねぇねぇ、つくし。何かグラビアの撮影みたいだよね?』
『うん。何か変だよね?』

二人の意見が一致して、再度滋に尋ねた。

「つかぬことを聞きますけど、まさか、この写真を道明寺に送ろうだなんてしてませんよね?」

優紀に『道明寺の誕生日なのよ』と付け加える。

「えっ?写真を送る?…そうかそうか、写真を送るのもありなのか…フムフム」

「えっ?何々?あたしはてっきり、この撮った写真を道明寺にプレゼントとして送るのかと思ってしまってですね…。え~っっ?!ヤダ、違うんですね?」

自分の考えが違うと分かり、顔を紅くするつくし。
恥ずかしさを紛らす為に素早く優紀の手を取り、人工的に作り上げ出されている波に向かって走り出した。

そんな二人を見ながら、桜子はトロピカルジュースの中のストローをくるくるとかき回した。

滋が桜子の隣のビーチチェアーに腰掛ける。

そんな滋を少し呆れた目で見た。

「桜子、つくしを悪いようには絶対にしないからさ」

「当たり前ですわ」

「あっ、後で出来たら桜子にもあげるから。ねっ?」

「何か、作るのですか?」

「う…、あ…、うん…。アノネ…」


ゴニョゴニョ
ゴニョゴニョ


滋から耳打ちされた桜子は、目を大きく見開いた。

「わたしね。みんなのを作って飾るつもり。ダメ?」

滋からの告白を受けて、綺麗に上向きに上げている睫毛をパチパチとさせて、滋と向き合った。

「道明寺さんの誕生日まであと…五日ですよ?間に合うんですか?」

「そこは大河原滋の交渉術よ!」

大きな胸を叩く滋に、桜子は『想像を絶する大金が動くって事ですね?』と独り言のように呟いた。







数日後、F4が集うラウンジに総二郎とあきらが顔を出していた。
そこに滋は大きなキャリーバックを二台運び入れた。

「つくしのは、もう司に送り届けさせてもらったよ。あっ、あのね。あきらくんの名前で送っておいたからね」

「おっ?サンキュー。滋」

「それとやっぱりさ。自分の彼女をどんな形であれ、他の人には触って欲しくないって思うでしょ?わたしもさすがに二人に触らせるのは気が引けるしね」

「…だな。って事はこの中にあるのは、優紀ちゃんと…。うんっ?あと誰のだ?桜子のか?」

「わたしよ。わたし!出来映えをあきらくんも見たいでしょ?あきらくんが優紀ちゃんのをジロジロ見れる?見れないでしょ?」

そりゃそうだと、男二人は頷き合う。

「本当に作ったんだな…。何か恐ぇな…」
「…だな。リアル過ぎてねぇよな?」

少しだけ恐れをなす男二人。

そんな二人に滋はにっこり微笑んだ。

「大丈夫だよ~。パッと見た目は何かのフィギュアかな?って思うよ。少~しだけ、顔はアニメっぽくしてあるしねぇ。あっ?でもね。サイズは実寸の五分の一にしたんだ~。実物大だとマズイかなって思ってさ」

「だな。実物大の牧野のフィギュアなんぞ司に渡したら…。なぁ、あきら…」

良からぬ事が頭を横切り、首を横に激しく振る総二郎。
振られたあきらも恐らく同じ事を思ったのだろう。邪念を払うように首を横に激しく振った。
(何を考えたのかしらねぇ?)

「どうしたの?二人とも」

「「…いや、何もねぇよ」」

思わずハモってしまい、二人で顔を見合わせる。

「あのさ、スッゴいよ?3dプリンターって、あそこまで正確に作れるんだね?」

滋はそう言い終わると、二人の男たちの肩をぐいっと掴んだ。

「いい?分かってるよね?」

滋の剣幕に男たちは、この事は墓場まで絶対に持っていこうと心に誓った。











ここはニューヨーク。
道明寺ホールディングスの本社の中。

社長の道明寺楓は息子の司の補佐を任せている西田を呼び出した。

「西田。司の誕生日前に彼の友人たちからの届き物があったわね?」

「なぜそのような事を?」

西田の返しに社長の楓は、顔色を変える事なく理由を加えた。

「私の秘書の話では、司が何かのアニメに興じているのか、人形のようなものを、それはそれは大切にしているとか。それも女性の水着姿のものとか。違いますか?」

「もう、社長の耳にまで届いたのですね?」

問われた西田は、これまた顔色を変える事なく楓に質問を返した。

「例えアニメだとしても、あの子に牧野さん以外の女性に興味があったとは知らなかったわ…」

楓の言葉に大きく首を振った西田。

「それはあり得ません。司さまが大切になさり始めたその人形。いや、フィギュアとは…」


かくかく…
しかじか…



「三体もあるのですか?!」

さすがの楓も表情が変わった。

「…全く。司のお仲間たちときたら…。完全に脳ミソが溶けているわね…。フゥ…」

そう言って、大きく息を吐き出し、くるりと背を向けた。

「…西田。『本物の牧野さん』がこの日曜日に司に会いに来るそうね」

「はい」

「頼んだわよ」

西田は楓の言葉を受けて深々と頭を下げた。




楓は西田が部屋から出て行った後、パソコンに向かった。
送り先の相手は楓の幼なじみ。
今は英徳学園大学で経済学部の教授として教壇に立っている人物だ。








「何で、またペナルティを受けんだ?」

「知らない…」

あきらは頭を抱え、類は机に突っ伏した。

あきらは、提出したレポートのダメ出しを食らい、なぜかまたペナルティとして文字数が五百字追加された。






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コメント

Re: ふ〇〇〇〇〇〇〇〇様

お越し頂いてありがとうございます(#^.^#)

司はどこにミニつくしを匿うのでしょうね?

ニシシシシシッΨ( ̄∇ ̄)Ψ

ふ〇〇〇〇〇〇〇〇様のお考えを頂いて良いですか?

そして、このコメントを拝見して、妄想が膨らみましたよ~❤️

近いうちにお返しの作品が出来ればと思います。

ありがとうございます(〃ω〃)

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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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