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リスペクト4



何でこうなる?


母さんが、帰って来ると知らなかったら、きっと、妹の言い分を聞いてやり、弟の面倒を見ていただろう。

だけど、一度緩めた気持ちを締め直すのには、かなりの忍耐と自制心が必要だ。

本当にこんな時、あの人の顔が浮かぶんだ…

よくまぁ、あのメンバーをまとめていると思うわ。

チラッと親父を見る。

親父って、本当にスゲー人だと思った、あの感動を返して欲しいくらいだ。

まだ、揉めているよ…


頭に浮かんだのは、美作のおじさん。


うちの親父の親友。
忍耐強いし、優しい 。
何より、人を理解しようと常に動くもんな~。

美作のおじさんならどうする?
おじさんに成りきる。

そうだよな…

そうなるよな…

俺が犠牲になれば済む話しなんだ…

早くに、一人になりてぇし…



「よしっ、入るぞ」
俺は、心を切り替えて、弟に手を伸ばす。
「カイ兄ちゃんはヤダーー!」
思い切り振り払われた。

「スッゴく怖い顔をしてるもーーーん!!」

何~~?!

「お兄ちゃんが、折角一緒に入ろうって、言ってくれているんだぞ!それを断るのか!」
「そ、そうよ!何で断るのよ?!」
親父と妹は今度はタッグを組み、弟を糾弾し始める。

そんな二人の剣幕に押されることはなく、かわりに糾弾してくる二人を指名した。
弟から御指名を受けた二人は、ひどく焦りながらも、凄い剣幕で幼稚園児を睨み付けている。
二人から睨まれても全く堪える様子もない。
「だって、今お風呂に入ったら、俺はママとは入れないんでしょ?でも、九時迄にはお風呂に絶対に入らないとなんでしょ?二人のどちらかは、ママと入れるんでしょ?だ・か・ら!」
シレッと、言い放ち、睨み合いに参加し始めた。

弟の頭の中では、自分だけが"ババクジ"を引くのは耐え難いようだ。

くだらね~

本当にくだらね~

なんなんだ?

そんなに"つくし"と入りたいのか?

明日じゃ、ダメなんか?

この押し問答に、三十分も時間を費やしていたわ!

『つくしとお風呂に入るぞーー!』の権利を求めて、未だに、熾烈な駆け引きを繰り返す親子。

「今日くらい、三人で入ればいいんじゃねーの?」
小声で呟いたのだが、しっかり聞き取られていた。

「「「イヤだーー!!」」」

三人でハモリやがった。

三人でごちゃごちゃとヤってろ!



次第に眉間に皺が寄り始めた。
自分でも分かる。

この表情をすると…

「段々、パパに似てきたわよ~。普通にしているときの表情は、どちらかと云うと、進叔父さんバリの柔らかさがあるのにねぇ~」

周りが、ガヤついていて、帰宅したのが、分からなかった。

「お姉ちゃん!!」
いち速く反応し、子犬のように走りよる妹。

「お姉ちゃん?!」
その後ろを追いかける弟。

「一緒に帰ってきたのか?」
娘たちに駆け寄る父親。



姉ちゃんズが帰ってきた。



てことは…?



思っていた時間より早かった。



助かった…



ありがとうーー!!



一人になれるぞーー!!!




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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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