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願い事36

「道明寺、どっちがいいかな?」

「お前の好きなもの2つ選べ。どうせ、どっちも食うだろ?」
その言葉に口を尖らせるつくし。

「俺はこっちがいい。お前は?とか無いわけ?あぁ、いいわよ。両方頼むねからね?おじさん、つぶ貝といか。あっ、ホタテも買っちゃお」




弥彦山にはスカイラインといって、車で九合目まで登ることが出来るドライブ用の道路が整備されている。
スカイラインを海側に降りるとそこは野積地域。

左に行くと寺泊という地域で海岸に沿った道路に"魚のアメ横"と呼ばれる魚の市場通りがある。

そこにはイカ、貝、魚、焼き鳥など店によって様々な串焼き(ここでは浜焼きと云っている)が売られている。

牡蠣やホタテ貝の姿焼きや甘エビの唐揚げ等を置いている店もある。

その場で食べる時は、少し焼き直してタレを絡めてくれる。




つくしは今しがた購入したつぶ貝を頬張った。

「美味しい~。もら、道明寺も食べなよ?」

つくしは司の口元につぶ貝を持っていく。

「ねっ、美味しいでしょ?」

クックッ

「お前、相変わらず旨そうに食うな?」

「美味しいからでしょ?それにあんたが一緒にこういうところで食べてくれてるってことがね。美味しいさを倍増させてるのよ」

屈託のない笑顔を見せ、つぶ貝を頬張るつくしを見ていると司もついつい食が進む。

司は串に刺してある大きないかにかじりついた。


スッゴい!
レアすぎるでしょ?!

そうだ!
SPさんたちが付いて来てたんだ。
黒いスーツ姿じゃないからすっかり存在を忘れてた。

SPさんにお願いして2人の写真を撮ってもらおう。

「道明寺、いかを食べてるとこ写真に撮ろうよ?」

「写真?」

「うん。あたしも、一緒に撮るから」

一枚目は二人でいかをかじっているところを撮って貰った。

「ねぇ、もう一枚撮ろうよ。ちょっと待って…。モグモク」

うんっ?!

ちょっと?!

二枚目は完全な不意討ち。
あたしがいかをかじっている最中に道明寺があたしの頬にキスを落としている写真となった。

二人でお寿司や番屋汁(カニの入っている味噌汁二百円)を買ってベンチで食べた。

凄い贅沢だと思わない?

お昼からお寿司を食べたのもそうだけど、外でベンチに腰掛けながら、道明寺と食事をしているんだよ?

この状況そのものが贅沢でしょ?





「つくし ~。ここ。ここ。」
ママの声が聞こえるけど…。

キョロキョロ

休日ともなると弥彦神社同様に県内外から観光バスも来るほど人々が集まっている。

しかも休みの日のお昼時。
人が沢山いて、ママが見つからない。


「つくしーーー!!」
またもや ママの声だ。

どこだ?
キョロキョロ…。

あっ?!
いた~!!

カニ売り場の前にいる家族達を見つけた。

『"茹でたて"ってなっているカニが美味しいだ』

誰の指南だと思う?

なんと、うちのパパよ!

紅ズワイガニが一杯五百円から三千円までランク付けされている。
大きさやカニミソの入で判別されているとお店の人。
「見てみて、この箱の中のカニ、五杯入って、二千円よ。しかも大きいじゃない?」
「ホントだ、ママ!大きさ的には二千円サイズだよ?!おじさん、何で安いの?」

「あぁ、足が折れているから」
そういうとカニを持ち上げて見せてくれた。

小さな足二本が欠けて無くなったいた。

「ママ!お買い得だよ!!東京じゃカニ一杯なんて食べれないもん。今日の夜に食べよ!あっ、でももう一箱いるよ?SPさんの分もいるもん!」

つくしは千恵子に二箱買うように進める。

「いいてば。一箱で」

「何で?SPさんたちの分は?」

いらないという祖母の澄えに、つくしは抗議の目を向ける。

「ねぇちゃん、あのね…」

進はつくしに、なぜ買わなくても良いのかを説明しだした。








「道明寺、どっちがいい?」
「どっちでも。二つ買えばいんじゃねぇの。てか、俺は食わねぇぞ」

通りの端にあるカフェ。
店の前で腕組みをしているつくし。

味噌か?
醤油か?

あなたならどっち?!

道明寺が言うように両方頼もうか?
でも、『どれだけ食うんだ?』とか言われたくないの。
どうせあたししか食べないし。
道明寺は好きじゃないでしょ?

ラーメン?

違うよ~。

さすがのあたしもあれだけ食べてラーメン二杯を食べるとなれば、さすがに食い過ぎって言われて当然だと思うよ。

ウンウン
(ひとりで納得して頷いている)

味噌か醤油か。
はたまたそばか。
コシヒカリか。

どれも捨てがたい。
おばあちゃんが言ってたもんね。
『いつでも出来ると思うな』ってさ。

大体、ママや進がいれば三つ四つと買って、食べ比べれるのに…。

"雪室ジェラート"のポスターの前で悩みに悩んでいる。

「まだかよ?なんなら全部買えばいいんじゃねぇの。少しずつ食って残せばいいだろ?」

「バカ?!一個三百円もするし。勿体ない。それに、食べ物は粗末にしないの。あっ!SPさんに少しづつ貰えばいいのか」

つくしがそう言ったとたん、SPの面々は首を大きく振ってNOのサイン。

司はというと、一瞬でSP達を氷つくような形相で睨んだ後で彼らのジェスチャーで満足した顔になる。

「男性陣は甘いものがあんまりお好きではないと…。そうかそうか。進なら絶対食べるのになぁ。なんでいないんだろ?ねぇ、道明寺?」

「何かトゲのある言い方だな?言っとくけど、俺の考えじゃねぇの」

「わ、わかったわよ…」

ええい、こうなったら二個頼んじゃう!

「すみませ~ん。味噌と醤油一個づつくださ~い」





だって、食べることでもしないとこれから夜まで持ちそうもないもん。






あっ、あのね。






今は本当に二人きりなんだ。

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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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