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年の差カップル*プロポーズか?(恋する乙女編)⑥

おじさまの大きな手が頬を撫で、涙を掬ってくれる。
思わず涙を流してしまっていた。

優しく抱きしめられたかと思ったら、唇を塞がれてしまった。

うんっ…

ふぁっ…

ふぅん…

おじさまの手が、優しく腰や背中を擦ってくる。

キスしているだけなのに、身体がだんだん熱くなり、フワフワしてくる。

背中のおじさまの手が触れたところから、徐々に熱を持っていく。

おじさまはあたしの後頭部を大きな手によって覆ってきた。

はぅ…

うぅん…


り、理性を…。
総動員しなきゃ…。

だ、ダメだよ…。
これ以上になったら、本当に流されちゃう…。

…西田さんに言われたじゃない…。

これでズルズルしたら、とんだ女と付き合ったものだと言われてしまう…。

それに、あたし自身がそういう女は好きじゃないでしょ?

違う?

しっかりとしなさい!
つくし!!

「おじさま、待って…」

渾身の力で、おじさまの体を自分から引き離す。

「つくし…、どうした?ここじゃ嫌か?」

「そ、そうじゃないの…。おじさまと一緒にいたい。けど、お仕事はまだ終わってないでしょ?」

つくしは司と少しだけ体を離してからまた話始めた。

「今日、おじさまにわたしの作ったお料理を食べさせたかったの。おじさまが嘘でもおいしいと言ってくれたことが本当に嬉しいの…」

「嘘じゃねぇよ」

あたしをしっかりと見てくれる。

嬉しい…

だからこそ…
だからこそ、ちゃんと言わなきゃ…。

おじさまにあたしの想いを伝えないと…。

「うん。でもね、おじさま?だからこそ時間にきっちりとしたいの。西田さんの指定した時間前に、この部屋から出ていこうと思ってます」

「つくし、俺の仕事が片付くまで、この部屋で待ってろよ?」

頬に触れる大きな手が今度はあたしの身体を全体を包み込むように触れてくる。

「…ダメよ…。そんなことをしたら自分に自身が持てない女になっちゃう…」

そう言ってるのに、おじさまは更にあたしの体を抱きしめてくる。

「おじさま…、お願い…。わたし、おじさまの側にいたいの…。だから、だからこそ、今日はうちに帰ります」

少しだけ身体を離してから、おじさまの大きな手を取り包み込んだ。

おじさまが、どんな顔をしているのか見れない…。
見たら、決心が鈍りそうだから。

そのまま軽くおじさまの身体を突き放して、執務室へと続く扉のノブに手をかける。

おじさまの視線を背中に浴びたまま、おじさまに話しかける。

「わたしは、今日、ここへは夕食をお届けしに来たの。だから帰りますね」

少しだけ、間を置いてから、
「おじさまのお仕事が片付いて、もし、お時間があったら、今度こそうちに来て下さい。待ってますから」
そう告げて、扉を開こうとした。

「つくし、何時でもいいのか?本当か?」

少しだけ後ろを振り返り、おじさまに答える。

「何時でも構いませんから。待ってますから…。わたし、うちで待ってますから…」

そう告げて、扉を開けた。

扉の向こうには西田さんが立っていた。

あたしは、西田さんに向かって、静かに頭を下げた。

これでいい。
ちゃんとしないと。
歳の差を埋めることはできないから、せめて態度はちゃんとしないと。





エレベーターが一階のフロントに降り立つと、黒服の集団にまたもや囲まれる。

何だか、先程よりも距離が近い気がするんだけど、気のせい?

それに、隙間から見える人々か皆一応にこちらを見ている気がするのだけど…。

気のせいかな?

凄い確率で隙間から見える人たちと目が合うのだけど…。
まっ、黒服の集団で動いたら、皆さん、興味を引くか?

そんなことを思いながら、歩きを進めること数メートル。

いつの間にかエンドランを通り過ぎて、最前列の黒服さんが脇に避けると、来るときに車を運転してくれた渡邉さんが優しい微笑みで迎えてくれた。

「渡邉さん、ありがとうございます。宜しくお願いします」

渡邉さんにお礼の言葉を述べてから、車に乗り込む。

車が走り出すと、来たときと同様に、黒服の人々が頭を下げていた。

「わ、わ、わ、わ、渡邉さん…?」

「どうしたのですか?」

「そ、外の…ひ、人…」

あたしが、驚いて渡邉さんに声をかけると、渡邉さんは、さも当然と云った風に、驚くわけもなく、
「あぁ、そうでしょうね。誰が司様に会いに来られたのか、皆さん興味があるのでしょう?」
等と、サラッと言ってのけた。

いやいや、驚かないの?

ガラス張りのエントランスに人々の群れがあるんだよ?

じゃあ、先程の皆がこちらを見ている気がするって思ったのは…??

「えぇー??!!」

あたしは座席のシートに思い切り、身体を押し付けて、仰け反ってしまった。

気がするんじゃなくて、本当に見られてたのね…。

あぁ…

分かってる…

分かっていたじゃない?

相手はおじさまだよ?

あぁ…

あたしは頭を抱えながら、目を瞑った。










(…牧野様、…牧野様)

誰かが、呼んでいる…。

「…牧野様?家に着きましたよ…」

声の意味を確かめるように身体を起こす。
いつの間にか眠ってしまっていた。
気付けばそこは見慣れた建物だった。

シンデレラになった気分…。

連れて行かれた場所はとんでもないお城みたいで、誰もが気楽に入れるような建物ではなかった。

そして、送り届けられた場所はいつもの古びたアパート。

渡邉さんに見送られて何時もの自分の部屋に戻る。



暫く、ボーっとしてしまっていた。

気付けば、夜更け。

今日はシャワーだけじゃなくて、ちゃんとお風呂にお湯を張って身体を暖めよう。

そう思って、湯船にお湯を張る。


ピンポーン

ピンポーン


誰だろ?
ママ?
進?


覗き穴から見えたのは、高級なスーツに身を纏ったおじさまの姿。





入ってもいいか?


ダメって言ったら帰りますか?


その言葉に、フッと口角を上げて微笑む


少し寒くなったから温めてくれ





…はい。

部屋に入って時計を見たら、日付が変わりそうな時間だった。

いつか、魔法が溶けてしまうまで…

その時まで、どうかおじさまと一緒にいさせて下さい。
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プロフィール

えりりん

Author:えりりん
ようこそ、おいでくださいました。

ここは、「花より男子」の二次小説置き場です。

つくしと司のその後の未来を、勝手に妄想して、こんなだったら……♥️

等と、妄想に妄想を重ねたブログです。

よろしければ、覗いて見てくださいませ。

ただし、素人の勝手な思い込みで書いております。

皆様のお考えと異なる事があるかと思われますが、ご了承くださいませ。

原作様の神尾様には、素敵な作品をこの世に送り出して頂いて、本当にありがたく思っています。

えりりんの妄想で少しでも楽しんで頂けたらなと思っております。



出版社様、原作様とは、一切関係はありません。




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